タミヤ TA-01
引用元画像:タミヤ公式サイト・ファンサイト
📋 基本情報
| メーカー | タミヤ(Tamiya) |
|---|---|
| 機種名 | TA-01 |
| 型番 | 58111(TA-01シャーシキット)など |
| 発売時期 | 1991年7月 |
| 生産状況 | 生産終了 |
| カテゴリー | ラジコンカー(1/10スケール 電動RCカー) |
| サブカテゴリー | ツーリングカー(オンロード) |
| 歴史的意義 | 1/10電動ツーリングカーの開祖 |
📏 シャーシスペック
| ホイールベース | 257mm |
|---|---|
| フレーム | バスタブタイプ(樹脂製) |
⚙️ 駆動系
| 駆動方式 | シャフトドライブ4WD |
|---|---|
| デフギヤ | 前後ともギヤデフ |
| モーター | 540タイプ |
| モーター位置 | リヤ(後部配置) |
🔧 サスペンション
| 形式 | 4輪ダブルウィッシュボーン |
|---|---|
| ダンパー | フリクションダンパー |
💡 特徴
1/10電動ツーリングカーの開祖
🏆 歴史的意義
1991年、バブル時代後のRC業界において、オフロードモデル衰退の兆しが見え始めた中で登場。
ダイレクトドライブ方式が主流だったオンロードモデルとは異なる、実車感あふれる4WDモデルとして革命を起こしました。
このTA-01の登場により、現在まで続くツーリングカーブームの鏑矢(かぶらや)となりました。
命名の由来
- 発売当初は「四駆ツーリングカーシャーシ」と呼称
- タミヤRCカーグランプリにて滝博士が「TA-01」と命名
- 以来、タミヤのツーリングカーモデルには「TA」ナンバーが使われ続けている
設計の基礎
- 4WDバギー「マンタレイ」がベース
- 足回りとダンパーを変更してツーリングカー化
- 内部構造はマンタレイそのもの
- シンプルで堅牢な設計
バリエーション
- TA-01 - 基本モデル(ホイールベース257mm)
- TA-01-L - ロングホイールベース仕様(280mm)
- ハマーや軽装甲機動車などのミリタリーモデルにも採用
🔧 ぽすとそに工房での修理実績
修理難易度
★★★★★(非常に困難、パーツ入手が極めて困難)
⚠️ 難易度の変化について
かつての難易度:★★☆☆☆(比較的簡単)
発売当時〜1990年代は、パーツ供給も豊富で修理が比較的容易でした。
シンプルな構造のため、初心者でも整備しやすいシャーシでした。
現在の難易度:★★★★★(非常に困難)
生産終了から30年以上が経過し、専用パーツの入手が極めて困難になっています。
特にバスタブシャーシ、ギヤデフ、サスアーム、キングピンなどの入手は、ほぼ不可能な状況です。
歴史的名機としての価値は高いものの、実走行用の修理対応は困難になっています。
よくある故障・注意点
- バスタブシャーシの破損・クラック(経年劣化により非常に脆い)
- サスアームの樹脂劣化(当時は「ふにゃふにゃ」と言われた柔らかい素材)
- キングピンの緩み・脱落(ナックルにねじ込む普通のネジが外れやすい)
- ギヤデフのギヤ摩耗(交換パーツ入手困難)
- ドライブシャフトのジョイント部摩耗
修理のポイント(パーツ入手可能な場合)
- バスタブシャーシは応力集中部を事前に補強(FRP板などで補強推奨)
- サスアームは破損前に予備を確保(現在は入手困難)
- キングピンはネジロック剤で固定を強く推奨
- ギヤデフは定期的なグリス補充が必須(長期間使用されていない個体は特に注意)
- 一部のパーツはTA-02用で代用可能(要確認)
歴史的価値と現状
- 1/10電動ツーリングカーの開祖として、RC史上最も重要なシャーシの一つ
- このシャーシがなければ、ツーリングカーはここまでメジャーなカテゴリにならなかった可能性が高い
- マンタレイベースのシンプルな設計思想
- 現在はパーツ供給停止により、保存・展示用として扱われることがほとんど
- RC文化財としての価値が非常に高く、コレクターズアイテムとなっている
- 中古市場では程度の良い個体が希少価値を持ち、高値で取引されることもある