京商 フィールド バハ ビートル ワイルドダッジラム
引用元画像:京商公式サイト
📋 基本情報
| メーカー | 京商(Kyosho) |
|---|---|
| 機種名 | フィールド バハ ビートル ワイルドダッジラム (Field Baja Beetle / Wild Dodge Ram) |
| シャーシ略称 | フィールド バハ ビートル ワイルドダッジラム |
| 型番 | 詳細不明 |
| 発売時期 | 1995年 |
| 価格 | 詳細不明 |
| 生産状況 | 生産終了(最後に確認されたのは2018年) |
| カテゴリー | ラジコンカー(1/10スケール GPオフロードバギー) |
| サブカテゴリー | GPオフロードモンスタートラック(4WD QRCシステム搭載) |
| シリーズ | QRCシリーズ(Quick Reverse Clutch) |
📏 シャーシスペック
| 全長 | 410mm |
|---|---|
| 全幅 | 289.6mm |
| ホイールベース | 264mm |
| タイヤサイズ | 2.4インチ モンスタートラックタイヤ(スパイクラバー) |
| ホイール | ワンピース プラスチックホイール |
| 全備重量 | 詳細不明 |
⚙️ 駆動系
| 駆動方式 | シャフトドライブ4WD |
|---|---|
| QRCシステム | Quick Reverse Clutch(クイック・リバース・クラッチ)搭載 ※2chプロポで前進・後進が可能、ブレーキなし(リバースがブレーキ代わり) |
| トランスミッション | シングルスピード(2スピードミッションはオプション) |
| 2スピードミッション | オプション装備可能(前進2速・後進2速化、さらなる高速化が可能) |
| デフ | オープンギヤデフ(前後) |
| エンジン | Kyosho GS-11X / GS-11R(1.8cc / 0.11ci) ※OS 12TGX、OS 18CV-R、OS 26などへの換装も可能 |
| スターター | リコイルスターター(標準装備) |
| 燃料タンク | フリップトップ式燃料タンク |
🔧 サスペンション
| 形式 | 4輪独立懸架 |
|---|---|
| ダンパー | CNC加工アルミボディオイルダンパー×4本 ※プリロード調整可能、オイル充填式 |
| サスアーム | プラスチック製サスペンションアーム(前後) |
| 軸受 | ブッシュ仕様(標準) ※フルベアリング化可能(ベアリング25個で実現) |
💡 特徴
独創のQRCシステム - GPオフローダーのバック走行を実現
- 1995年発売、京商60年史に記載される歴史的機種
- 「独創のQRCシステムにより、GPオフローダーのバック走行が可能に!」と評される革新的モデル
- QRC(Quick Reverse Clutch):2chプロポで前進・後進を操作可能、ブレーキなし(リバースがブレーキ代わり)
- スロットルトリガーを引くと前進、押すと後進というシンプルな操作
- 前進・後進の切り替え時に「カチッ」という音がするが、クラッチピンを介した切り替えのため耐久性は高い
バハレーサーを彷彿とさせるスケールボディ
- フォルクスワーゲン フィールド バハ ビートル、ダッジ ワイルドラムの2種類のボディを用意
- 実車のバハレーサーを思わせるファニーなフォルムを再現
- 2.4インチのチャンキータイヤで迫力のオフロード走行
- ロールオーバーしやすいが、ボディ以外のダメージはほとんどなし
4WD駆動とチャンキータイヤによる高い走破性
- シャフトドライブ4WDで安定した走行性能
- 2.4インチのスパイクラバータイヤで荒地も走破
- 他の1/10スケールカーでは走れない地形も走破可能
- オプションの2スピードミッションで前進2速・後進2速化、レーシングトラック並みのスピードも実現
CNC加工アルミダンパーとフルベアリング化
- CNC加工アルミボディのオイルダンパー標準装備(プリロード調整可能)
- 標準ではブッシュ仕様だが、フルベアリング化可能(ベアリング25個で実現)
- フルベアリング化により駆動効率が大幅に向上
シールドラジオボックスで電装品を保護
- プラスチック製シールドラジオボックス標準装備
- 受信機と4×AA電池パック、ON/OFFスイッチを収納
- オイル燃料から電装品を保護(完全防水ではないが、シリコンシーラントで防水化可能)
🔧 ぽすとそに工房での修理実績
修理難易度
★★★★★(非常に困難)
パーツが絶版でなかなか手に入りにくく、最後に確認されたのは2018年です。修理が非常に困難です。
よくある故障・注意点
- QRCクラッチシステムの摩耗(クラッチピン、ギヤの摩耗)
- エンジンの経年劣化(Kyosho GS-11X/GS-11Rの入手が困難、OS 12TGXなどへの換装が推奨)
- オイルダンパーのオイル漏れ(シール部品の劣化)
- ドライブシャフトとユニバーサルジョイントの摩耗(ブッシュ仕様の場合は特に注意)
- タイヤの摩耗(2.4インチタイヤの入手が困難、京商ロックフォース2.2タイヤで代用可能)
- 燃料タンクの劣化(ゴム部品の経年劣化)
修理のポイント
- QRCクラッチシステムのメンテナンスが重要(定期的な分解清掃とグリスアップ)
- エンジンはOS 12TGX、OS 18CV-R、OS 26などへの換装を検討
- フルベアリング化を推奨(ベアリング25個で駆動効率が大幅に向上)
- オイルダンパーのシール部品は早めの交換を(オイル漏れ防止)
- タイヤは京商ロックフォース2.2(RFT001)で代用可能(ホイールは要確認)
- ブレーキシステムへの換装も可能(2001年以降のモデルではQRCまたはディスクブレーキを選択可能)
その他の特徴
- QRCシステムの先駆者として歴史的価値が高い
- GPオフローダーのリバース機能を実現した革新的機種
- 2スピードミッション+チューンドパイプで大幅な性能向上が可能
- オプションの2スピードミッションでは前進2速・後進2速(恐ろしく速い後進)を実現
- 現存個体が少なく、コレクターズアイテムとしての価値が高い